日本には梅雨があり、また秋雨もあり、雨が多いですね☔️
「明日は雨が降るのか、今日は雨が降るのか」天気予報を見て、雨が降るかどうかに予定が左右される、なんてこともありますよね。
では、日本で1番雨が降る場所はどこなのか?そんな疑問が生まれました💡
そこで、今回は気象庁のアメダスで年間降水量の平年値(1991〜2020年)のデータをとることが出来た全国1222地点を調査しましたので、その結果をランキング形式でご紹介します!
平年値は1991〜2020年の年間降水量を平均した値になります。(観測開始年が1991年以降で平年値30年に満たない地点もあります。)
1〜10位
1位 鹿児島県 屋久島 4,651.7mm
日本の全国平均の約2倍!降水量の半分近くは5~8月の梅雨から夏にかけて集中します。屋久島には九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)があり、そのほか屋久杉など豊かな自然はこうした降水によって保たれているのですかね〜
2位 宮崎県 えびの高原 4,625.0mm
屋久島に続き、九州からランクイン。宮崎県南部、標高1,150mに位置し、霧島山の韓国岳、蝦野岳、白鳥山、甑岳に囲まれた盆地状の高原です。
3位 静岡県 天城山 4,552.6mm
天城山は伊豆半島中央部にある連山の呼称で、最高峰は万三郎岳で1,406m。アメダスは標高1,066m地点にあります。
4位 高知県 魚梁瀬 4,484.4mm
高知県東部の安芸郡馬路村の地域。奈半利川の魚梁瀬ダムがあり、そこを中心に魚梁瀬県立自然公園となっています。こちらのアメダス観測点も標高450mと少し高いです。
5位 高知県 鳥形山 4332.4mm
続けて高知からランクインしましたが、今度は県西部。鳥形山は日本を代表する石灰石の鉱山だそうです。アメダスの標高は835m。やはり空気が上昇しやすい標高が高い場所がランクインしていますね。
6位 三重県 尾鷲 3969.6mm
今までは山間部の地点でしたが、はじめて都市がランクイン。尾鷲市は三重県南部に位置し人口約1万5000人。太平洋に面しており、沿岸部はリアス式海岸で背後が山で遮られているため上昇気流が生じ雨が降りやすいと考えられます。
7位 和歌山県 色川 3,784.7mm
和歌山県南部、那智勝浦町にある色川地区。日本一落差の長い滝「那智の滝」があります。色川地域は9集落で全人口は327人。
8位 長野県 御嶽山 3,717.1mm
飛騨山脈の山で、標高は3,067mと日本で14番目に高い。アメダス観測点の標高は2,195m。これまでランクインした地点の中では最も内陸に位置していますが、その分やはり標高が高いですね。
9位 鹿児島県 中之島 3626.7mm
以前このブログで紹介した日照時間ワースト9位にランクインしている中之島が降水量でも上位になりました。トカラ列島最高峰の御岳(979m)があり、その南側にアメダス観測点があるのがポイントですね。
10位 和歌山県 西川 3,591.2mm
和歌山県から2箇所目のランクインです。先ほどの色川の隣のアメダスになります。東牟婁郡古座川町の地域になります。人口は約2,700人の町です。柚子の栽培が盛んなようです。
11〜20位
11位 富山県 宇奈月 3,586.9mm
12位 高知県 船戸 3565.6mm
13位 神奈川県 箱根 3561.3mm
14位 高知県 佐喜浜 3540.9mm
15位 宮崎県 深瀬 3540.0mm
16位 鹿児島県 尾之間 3399.2mm
17位 徳島県 木頭 3391.3mm
18位 高知県 繁藤 3387.5mm
19位 三重県 宮川 3369.0mm
20位 和歌山県 新宮 3332.9mm
富山県の宇奈月が日本海側から初ランクインでした!宇奈月は主に冬季の雪による降水量ですね。関東では箱根がトップ。それ以外は太平洋側、西日本の地域ですね。
21〜30位
21位 岐阜県 ひるがの 3325.5mm
22位 宮崎県 都農 3298.1mm
23位 鹿児島県 吉ヶ別府 3273.1mm
24位 三重県 御浜 3270.6mm
25位 大分県 椿ヶ鼻 3264.1mm
26位 静岡県 井川 3258.6mm
27位 静岡 高根山 3255.0mm
28位 新潟県 赤谷 3252.0mm
29位 高知県 窪川 3251.0mm
30位 岐阜県 樽見 3247.8mm
新潟の赤谷は豪雪地帯でやはり、冬季の雪による降水量が多くなっています。
31〜40位
31位 鹿児島県 内之浦 3233.5mm
32位 宮崎県 神門 3229.0mm
33位 新潟県 能生 3223.5mm
34位 新潟県 高根 3214.9mm
35位 新潟 室谷 3212.3mm
36位 徳島県 海陽 3195.9mm
37位 岐阜県 関市板取 3190.0mm
38位 高知県 本川 3184.2mm
39位 徳島県 福原旭 3179.0mm
40位 新潟県 川谷 3163.9mm
新潟県の地点が増えてきましたね。中部地方では岐阜県の観測点が多いように思います。
41〜50位
41位 山形県 荒沢 3158.2mm
42位 熊本県 湯前横谷 3150.3mm
43位 鹿児島県 上中 3137.9mm
44位 熊本県 五木 3133.8mm
45位 宮崎県 椎葉 3125.2mm
46位 岐阜県 御母衣 3113.7mm
47位 三重県 熊野新鹿 3111.2mm
48位 愛知県 茶臼山 3108.1mm
49位 新潟県 守門 3105.4mm
50位 静岡県 川根本町 3103.4mm
九州・四国と岐阜、静岡、新潟の豪雪地帯が目立ちます。
まとめ
まずは、太平洋からの湿った空気が入り込みやすく、なおかつ上昇気流が生じて雨が降りやすい場所が上位にランクインしたのが特徴でした。主に九州、四国の太平洋側、和歌山、三重の山の南斜面など。
これらの地点は梅雨や夏季の台風、秋雨による降水が多いです。
一方で年間降水量が3,500mmを下回ってくると、日本海側のいわゆる豪雪地帯と呼ばれる地点がランクインしてきました。こちらは冬季の降水量が多くなっています。
雨が降ると、どんより暗い気分になることもあるかと思いますが、恵の雨です!☔️
日本列島に豊かな自然をもたらしてくれる雨に感謝したいと思います!✨